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KOBE DAYS あの人に会いたいより キラン・セティ ブロードバンドマガジンKOBE DAYS掲載記事

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キラン・セティ ブロードバンドマガジンKOBE DAYS掲載記事

【Vol.12】神戸生まれ神戸育ちインド系アメリカ人キラン・S・セティさん

~NO1~自分の原点を知ってこそ、相手の事を理解できる

「あの人に会いたい」12人目に紹介するのは神戸で生まれ神戸で育ったインド系アメリカ人のキラン・S・セティさんです。 専門商社である株式会社ジュピターインターナショナルコーポレーションの専務取締役として世界中を飛び回る他、総理官邸で行われたタウンミーティングにス ピーカーとして招かれ、小泉元総理大臣(当時総理大臣)と日本の国際競争力などについてお話されたり、安倍総理大臣(当時 幹事長代理)やインド経済界トップと供に懇談会に出席されたりと、多方面でワールドワイドに活躍されています! ユーモアに溢れたキランさん、実は昔、毎日放送と吉本興業の共同制作番組「四時ですよ~だ!」でハイヒールりんご・ももこと一緒に舞台に立ったこともあるそうです。

★神戸で生まれ育った「インド系アメリカ人」という背景について、良かったと思う事、逆に苦労された事はありますか? 僕の場合「外国人」という事で、デメリットを感じた事はありません。ターバンのおかげで目立つしいい事ばかりです。ただ悪いことはできないですけどね(笑)自分の生まれた国や人種、性別を自分のデメリットだと思う人は、自分に自信がないだけ。デメリットというのは、自分の心の中にあるもので、自分の背景にあるものではないのです。日本で育つ外国人はインド系であろうがアメリカ系であろうが、皆「外国人」という全く別な存在として捉えられていて、それをプラスに考えるか、マイナスに 考えるかはその人の考え方次第だと思います。新しいことや周囲になかなか馴染めず「なぜ皆自分に合わせてくれないんだろう」という他人に責任を押し付ける タイプの外国人と、「全てが新しく、楽しくてすごくいい勉強になる!」とポジティブに捉える2種類のタイプの外国人がいます。僕は後者のタイプなのでしょ うね。

★周りとの違いを受け入れ、楽しむ事コツはありますか? まず「自分の原点を知り自分を知ること」。自分の文化と背景を知っているからこそ周りとの違いに気づくことができると同時に、自分を知り大切にできるからこそ、それを受け入れ尊敬できるものです。自分の事が分からないと、周りの事も分かるはずがない。自分の原点と背景を知る事で、より周りの人との関係を楽しんだり深めたり出来るのではないでしょうか?

★アメリカのノートルダム大学を卒業後、ピッツバーグ大学でMBA(Master of Business Administration 経営管理学修士号)を取得されたそうですが、学生時代、特に印象に残っていることは何ですか?

アメリカでは日本と違って、大学に入る為に一生懸 命勉強するのではなく、卒業する為に相当な努力をしなければなりません。通常平均1授業につき約3時間の宿題が出されます。つまり1日4授業あれば、12 時間の宿題。これが当たり前なのです。宿題をちゃんとしないと、授業についていけなくなり、その結果留年ではなく退学させられてしまうのです。だから簡単 に怠ける訳にはいかない。それに、周りの友人も自分で学費を払っている子が多かったので、「自分でお金を出したのだから思いっきり勉強しよう!!」という 人が多く、私も大変影響されました。私はこのアメリカでの学生時代、勉強する時はビシッとしてその代わり遊ぶ時は時間を忘れて遊ぶ、という様にメリハリをつけることを学びました。

★大学時代からマーケティングに興味を持っておられたのですか?

はい。ファイナンス系の仕事とマーケティングに関する仕事に非常に興味を持っており、どちらかの道に進みたいと思っていました。若い時からモノを作ったり、モノを仕掛けたり、どのようにしたら楽しいか?という事にはずっと興味がありました。周りの人と一緒に楽しむためには自分自身 も企画やアイデア、資源を持っていなくては、と考えピッツバーグ大学でインターナショナルマーケティングを専攻し、マーケティング戦略など多分野に渡って 勉強しました。

★カッコイイと思う男性像は? 自分の想いをしっかり持っていてそれを上手に伝えられる人ですね。そういう人は自然に仲間が増えているでしょうね。チャラチャラしているのではなく、自分が中心になって、周りを押したり引いたりできる、リーダーシップの原点を持っている人ですね。

★では、女性ではどのような人が魅力的だと思われますか? 男性も女性も基本的には一緒だと思います。仕事であろうが、家庭であろうが、ボランティアであろうが、その人の核となっているもの・自分のやっている事で力を思いっきり出せる人。そして、それを語 れる人がカッコイイですね。それは自分の基盤となるもの(ハート・信念)がしっかりしているからこそできる事だと思います。あと、間違った時に「ごめん」と言える人もカッコイイ!

★最近「カッコイイ」と感じられた人・場面は? ヒラリークリントンの出馬表明の記者発表ですね。自分の意思を明確に出して語る。とてもカッコイイですね。

【Vol.12】神戸生まれ神戸育ちインド系アメリカ人 キラン・S・セティさん   ~ NO.2~バイカルチュアルの時代へ

★キランさんにとって理想のライフスタイルとは、どのようなものですか? メリハリのあるライフスタイル。働く時はしっかり働いて、遊ぶ時は思いっきり遊ぶ。大学の時に学んだこのスタイルは未だに変わりませんね。今は経営者なの で、休みの日でも仕事の事は忘れられませんが(笑)その中でもメリハリをつけるようにしています。昼間僕に会った人が、夜僕に会うと、別人だと思うんじゃ ないですかね(笑)あと自分の想いを実現していくのと同時に、周りの環境を大事にしていくことが大切だと思います。目上の人達を尊敬し、彼らから色々と学び、今度はそれを後輩や子供たちに教え、育成していくことができれば幸せですね。 ★奥様は日本の方だそうですが、お子様との会話は英語・日本語どちらでされているのですか?

僕は英語で、家内は日本語で子供たちと話しています。子供が産まれる前に「親の一番得意な言葉で子供に話してやる事によって、子供が正しい言葉を覚える」と何かで読んだので実験的に取り入れてみました。子供たちは僕に反応する時は英語、家内に反応する時は日本語ですね。夫婦間ではその時々で、どちらかに合わせています。

★今後のさらなる国際化に向けて、何が必要だと思われますか? 今小学生の子供達が成人する頃には、外国語を話せるだけではダメでしょうね。これは小泉元総理大臣にも、総理官邸に招かれた際にお話しさせて頂いたのです が「バイリンガル」ではなく、「バイカルチュアル」になるよう仕向けていく必要があると思います。言語だけではなく、文化を理解する事がこれからは求めら れると思いますよ。もちろん文化を理解するには言葉もある程度理解しないといけないですが。スイスの子供達はドイツ語もフランス語も英語も話しますし、ア メリカでもスペイン語を話せる人はたくさんいます。日本でも近い将来バイカルチュアルは常識になると思います。もしかしたら、「バイ」ではなく「マルチ」 くらいになるかもしれないですね。

★「バイカルチュアル」になるにはどうすればいいのでしょう? 海外に行くのはもちろん、家に外国人を呼べる環境の人は呼ぶというのも手だと思います。もっと簡単なのは、外国人の恋人を作る事ですよ!!

★「バイカルチュアル」になるには大人になってからでも遅くないと思われますか? はい、自分の意識次第ですから!違う文化を取り入れる事で自分の文化をより良く理解出来ますし、ありがたみを感じます。自分自身と自分の文化をありがたく感じられない人は他人に対しても ありがたみを感じられないだろうし、違いを受け入れることで相手も好きになれると思います。

★キランさんの好きな神戸の過ごし方は? 夏は神戸外国倶楽部に行き、プールサイドでボーっと本を読み、プールに入るというのを繰り返して、夕方くらいからワインや冷えたビールを飲み、暗くなる頃にはヘロヘロになって三宮に出動するというパターンが好きですね。家族で行くことが多いのですが、そのうち仲間がどんどん集まってきて、みんなでご飯を食べ行ったりもします。 <神戸外国倶楽部> 神戸港の開港の後まもなく設立された西日本で一番歴史があり、おしゃれな外国人主体の会員制クラブ。

★キランさんが生きていく上で大切にしている事、心がけている事はどのような事ですか?

自分の原点を理解しながら、周りに思いやりを持って接すること。そして自分の目標に向かって邁進していける環境を作っていくことです。僕の目標は、震災・戦争などで親を亡くした子供たちの支援をするという事です。これは神戸の震災の時に特に強く思った事ですが、そのような子供たちに何ら かの形で支援できる環境を自分で作れるようになりたいと思っています。神戸をベースにして世界的な規模でやっていけたら幸せですね。

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