若い力No.60より 神戸青年会議所広報誌 (Japanese Articles from Kobe Junior Chamber, Inc. Magazine 'Wakai Chikara')

理事長追記

近年、緊迫する国際情勢が顕在化し、そして国内では長引く経済不況により、先行きが不透明な時代を迎えることとなりました。(杜)神戸青年会議所では、この混沌の時代に、神戸の将来像を描くために一体何をすべきなのかを自問してまいりました。神戸港の開港以来、国際都市として名をはせた神戸ですが、2005年度には待望の神戸空港も開港します。街全体の機能も高まり、21世紀の国際都市の中核機能を担うべく都市インフラとして期待されます。21世紀に相応しい真の国際化とは、人種や文化の枠にとらわれることなく、互いの考えを尊重しながら、将来の大きなビジョンに向かって行くことだと、私は考えます。本年度は「Think Globally, Act Locally-Creating Leaders for Posittive Change-変革の風を国際都市神戸に」の基本方針を掲げました。神戸のアイデンティティを確立するためにも、次代を担うリーダーたち一人ひとりが視野を広げ、地域に貢献できる活動を一丸となって考えることが不可欠だと考えます。現在、(社)神戸青年会議所では、地域で活躍する若手経済人約300名によって構成されています。将来、(社)神戸青年会議所の様々な活動を通じて大局観を体得したリーダーが増えていくことで、小さな波が大きなうねりとなって、街全体に浸透していくと確信いたしております。それが、新しいチャレンジを生み、さらに新しいチャンスを創りだし、神戸の街の可能性を引き伸ばすでしょう。

2003年度(社)神戸青年会議所は、創立45周年という一つの節目の年を迎えました。これまで先輩方が積み重ねてこられた功績を改めて振り返ると共に、50周年に向けて、地域を発展させるためにどのように貢献していくべきかを考えていきたいと存じます。最後に、「若い力」の発行にあたり多数の皆様方よりご支援、ご協力を賜りましたことに深く御礼を申し上げます。

45代理事長　キラン・Ｓ・セティ