毎日新聞 「-地域のニュース-意識して産業育成を」
地域のニュース 新年にかける
「-地域のニュース-意識して産業育成を」
キラン・S・セティ神戸青年会議所理事長インド系米国人で、第45代理事長に今月1日就任。外国籍の理事長は台湾籍の尤昭福さん(1984年)以来2人目だそうですね。
神戸に生まれ、育った。日本が好きで、神戸という街が大好きです。だからこそ批判できる。日本はこれまで公共事業がどんどん伸び、成長期はそれでよかったが、そろそろ青春時代の楽しみを卒業しないと。新たな試みを始めるべき大切なときです。最近、アレックス・カーが「ドッグズ&デーモン(犬と鬼)」(講談社)という本を出した。「日本よエエ加減にせんかい。キミら起きなさい。今の日本はおかしいよ」というのが本のメッセージ。その通りだと思う。<「犬と鬼」という題は、ありふれた犬は逆にひょうげんしづらく、想像上の鬼のほうがやさしいという意味。日本人は身近な風景をないがしろにし、美しい日本が無惨に変わり果てたと告発している。米国の大学で6年、経営学などを学び、複数の会社に勤務後、90年、再び神戸へ>
アメリカのイラクへの攻撃が近くあるのでは、といわれていますね。
戦争を避け、平和な手段で解決して欲しい。しかし、武力解決を目指す可能性が、かなりの確率でありそうだ。
神戸の魅力は。そして神戸経済の行方を。
神戸は住みよい街です。小さいとき過ごした北野町の隣近所に、ドイツ人やスイス人や日本人の子がいて、ぺったん(メンコ)して遊んだ。神戸には外国人クラブが二つある。インド人クラブも二つ。国際都市の土台がある。神戸経済の行方は予測できないが、希望と夢はある。ロボティックス(ロボット工学)です。これは神戸医療産業都市構想に繋がるし、高齢化にも役立つ。
健康ブームだし、意識して産業育成すればいい。
頭のターバンはなぜ?
私はシーク教徒で、髪を切っちゃいけない。だから長い髪をまとめるのに必要なんです。父が設立した貿易会社の専務で、妻は日本人。子供は男2人と女1人。兄と姉はロサンゼルスに居るけど住んでるけど、よく「神戸に帰りたい」と言っています。子供達も将来、海外へ行くかも知れないが「帰ってきたい」と思える街の魅力や仕事のチャンスが神戸にあってほしいですね。
(聞き手・奥田昭則)