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【September, 2003】 月刊 神戸っ子 VOL.507 神戸JC先輩・後輩対談10

< 松田 茂樹 × キラン・S・セティ >

JCとは自分に投資する最後のチャンスだ

 

社会での役割を常に問い続けること、JCでは日夜そのような議論がなされている。それを会社に置き換えて議論することの大切さを松田茂樹さんは話す。

 

コミュニケーション手段としての神戸空港

 

 

キラン 埋め立てがはじまって4年目に入り、いよいよ本年度中に、神戸空港の滑走路部分の埋め立ても完成いたします。空港島から見る神戸の街の景色はきっと素晴らしいでしょうね。もし、許可がおりるなら僕はあそこに家を建てたいぐらいですね(笑)。

 

 

 

 

松田 空港建設までには紆余曲折があり、JCは脈々と「神戸に空港を」と言い続けてきました。行政の立場からすれば、一般の意見を広く聞き入れるのが難しいようですが。神戸在住、あるいは来神される方々の動きをしっかりつかんで、運営をしていけば面白いことが出来ると思うのです。他の空港にないことをやっていかなければならないでしょう。

 

 

キラン 利用者の立場から言うと、まず新神戸駅と三宮駅にチェックインカウンターがあれば非常に便利になりますね。

 

松田 どうすれば空港を使ってもらえるかというところからスタートしなければなりません。

キラン 5年前に僕が理事をさせて頂いていたとき、神戸空港建設の促進に関する資料を頂戴したのです。その頃は財政のことが気になって、採算の問題をもっと議論するべきだと考えました。しかし、昨年、副理事長として神戸空港の活用を考える委員会も担当させて頂いて、いろいろな方とお話しをさせて頂いたり、世界の空港に関する資料を調べたりしました。反対している人たちは、子供たちの世代に負担を与えたくないとおっしゃるのですが、僕は逆に、子供たちの世代が空港のない生活であることの方が問題だという考え方が強くなりました。外国人の友人とも話をしますと、外資系企業や医療関係の企業は、空港に大

きな期待を寄せていることが分かります。

 

松田 僕は建築業界の人間ですが、周りを見ていると、車は手足のように使えても、コンピューターとなるとそうはいかない。そしていつの間にか取り残されてしまうのです。都市で考えると、ちょっとどこかに出かけるのに、車で空港に行き、ジェット機で出かける時代が必ず来ます。コミュニケーションの手段が高度になればなるほど、温かみのあるコミュニケーションが重要になってきて、逢いたい人にはすぐに逢いに行く時代になるでしょう。そのときに、近くに空港があるとないのとでは大きな差があります。本当に価値があるかないかは歴史が証明してくれますよ。

 

MBAより価値あるJCのマスター

 

松田 戦後教育の特徴は、欧米先進国に追いつけ追い越せでした。そのために必要なのが技術と大量生産。そしてそれを達成するために必要だったのが我慢強い子でした。だから小学校から大学に進むに連れて、学校教育を面白くなくしていたのです。勉強は堪え忍ぶもので、「堪え忍んで長く勉強した子」がいい人材だとされてきたのです。しかしいまは「自ら考えて行動できる子」が必要なのです。それなら教育や社会の仕組みも変わらなければ意味がない。いま本当に優秀な子は、アメリカやヨーロッパに行ってしまいますからね。

 

キラン アメリカでは職業を聞かれたら、会社名ではなく、何をしているのかを言います。主に日本では親がどこの大学を出て、どこの企業に入ってということを言いますから。本質的に違うのです。学校の役割もありますが、これからの親も変わっていかなければならないでしょうね。やはり家庭での教育が、子供にとってはいちばん重要だと思います。

 

松田 戸島さん(21代理事長・(株)サザエ食品社長)は、「JCとは自分に投資する最後のとおっしゃられました。自己投資だからこそ真剣に活動するのです。JCは最終的には修練の場所ですから、現役時代の教えが卒業してから真価を発揮するのです。JCは毎年組織を一新して、「JCとはなにか?」という議論を徹底的に行いますが、会社で同じことをするでしょうか。JCで語っているように「社会の必要性」を会社でも語れるでしょうか。そういうことを考えてみると、JCではできても自分の会社ではできていない人が結構多いのですよ。JCと同じように、自分の会社の存在意義を考えてみるべきだと思うのです。JC活動を自分を鍛えるラストチャンスだと思い、他の場面でも活かしていくべきだと思うのです。

 

キラン 僕はアメリカでMBA(経営修士)を取得しましたが、JCに例えるとMJCだと言っているのです。「M」は「マスター」、つまり修得を意味しますから、JCのマスターです。JCを卒業すれば修士を取得したようなもので、MBAより実践的ですから価値が高いものだと僕は思っています。JCでは実際の経験が含まれており、、失敗から学ぶから意義があります。大切なお金や時間を投資して、経済人として身に付けておくべき社会との関わりや人間関係を学んでいます。現役時代に真剣に取り組んだ人は、卒業後も活躍をされています。「JCとは自分に投資する最後のチャンスだ」というつもりで活動してもらいたいですね。

 

 

キラン・S・セティ
ピッツバーグ大学経営学修士修得。(株)ジュピターインターナショナルコーポレーション
取締役専務。2003年度、(社)神戸青年会議所第45代理事長

 

松田 茂樹
1950年兵庫県瀧野市生まれ。1973年関西学院大学商学部卒。
1972年丸与産業株式会社(現在のマニアックス)入社。95年代表取締役社長に就任。
財団法人OAA(野外活動協会)理事。

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